どやし系の魔女とゆかいななかまたち

トリックオアトリート!

トリックオアトリート!

大通り街を歩いていると、威勢のいい小さな魔物たちが近寄ってくるのが、視界の隅で見える。
けれど、正直私にかまう余裕はない。
何故って 見ればわかるでしょ。ものすごーく!急いでいるのよ!
とりあえずお供の二匹(お供というか押しかけてきた居候だわ こいつら)は私の歩調に合わせるのに必死。一匹はほうきで飛んでる訳だけど。
まあ流石に、コレだけ鬼気迫る一行に近寄ってくるのは本当、わけのわかっていない一部の子供だけね。
大抵の子供は、大通りを歩くお菓子袋を持った大人にたかっているわ。そうそう、そういうのにたかって。私にはかまわないでちょーだい!

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| 創作覚書 | 00:01 | comments(0) |
帰還そして
目が覚めたら、医務室の天井が見えた。
そして、心配そうに自分を覗き込んでいる顔があった。

「アナマリア…?」
「ビショップ!!!やっと…目がさめたんですね」

アナマリアが、ぎゅっと私の手を握り、涙を浮かべて微笑んだ。

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| 創作覚書 | 23:05 | comments(0) |
奪取
ルクスの咆哮は、悲鳴に近い響きがあった。
というより、悲鳴そのものだった。

「…駄目だったわ…また失敗ね」

デュカの耳にはっきりと、知らぬ女の声が響いた。

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| 創作覚書 | 00:05 | comments(0) |
白を追う者 四
「った!!!」

魔力の破裂により吹き飛ばされたニナは、何かに激突した。
とはいえ、それは柔らかかった上、受け身をとったのでほとんど痛みはない。

「げっ!!!キモい!!!!」
「えええええ!!ちょお、僕優しィ〜く受け止めたのにそれヒドないですかァァ!!」

小さな彼女を受け止めたのは、先ほどまではいなかったトライアンフだった。
同じように飛ばされたリオンを見れば、同じく先ほどまでいなかった彼女の息子アレックスが辛うじて受け止めたようだ。棒立ちになっていたヨハンは既にケンジに抱えられ、全員無事…と思ったら、リオンは息子を一喝する。
 
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| 創作覚書 | 23:41 | comments(0) |
ふたり 四
重いまぶたを開いた。睫に滲んでいた水滴が、ぽたぽたと落ちる。
じっと自分を見詰めるルクスが滲んでいる。

「思い出したか」
「…ええ」

思い出した。どうして赤子であったときの事を覚えているのかはわからないが、覚えている。おそらく老師の元へ預けられる前の、デュカ自身の記憶。
はっきりと、覚えている。白い世界でふたりで居たこと、手のぬくもりにやわらかい頬っぺた。私が泣くとあなたも泣き、あなたが笑うと私も笑った。
 
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| 創作覚書 | 20:37 | comments(0) |
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