うつりゆくひと 五
ボタリ、と血が落ちた。
腕を、やられたようだ。最もこの程度の傷、わらわにとっては大したことではない。
 
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| 創作覚書 | 19:15 | comments(0) |
不老と不死の終わり
「本気かどうか、試してみるか?」

ニッと笑んだ顔に色気を感じ、ぞくりとして顔をそむけた。
 
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| 創作覚書 | 00:59 | comments(0) |
妖怪が憂鬱のゆめ
真夜中、嫌な夢を見てわらわは跳ね起きた。
肩が上下するほど、体が激しく空気を求めていた。久々に見た自分の過去の夢だった。
額の脂汗を乱雑に拭って、ハッと隣に人がいたことを思い出す。
いつもの彼からは考えられない、少年のようなあどけない寝顔がそこにあった。
 
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| 創作覚書 | 21:04 | comments(0) |
妖怪が憂鬱
役にたっているかどうかわからない、社の見張り番の男が、真っ青な顔で俺の部屋に飛び込んできた。

「社が…社が崩れました!!」

突然だった。いつ作られた、何のためのものか判らない小さな社の管理者である俺は、その男の次の言葉を待つ。
 
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| 創作覚書 | 18:20 | comments(0) |
光の花
「メイフリィちゃん、早く早く!こっそりねっ!」
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| 創作覚書 | 03:51 | comments(0) |
覚醒 - ふたり 三 / 珊瑚の追憶
魔力の奔流が体に流れ込み、駆け巡る。
乗り物酔いをした時のように頭がぐらぐらする。
耐え切れずぎゅっと目を閉じた。


 
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| 創作覚書 | 23:21 | comments(0) |
追憶のおもいで
「ひまですわ」

デュカは切り株に座って、足をぶらつかせていた。
老師は「正式に神官になってからだよ」と言って、仕事をみせてくれない。

「わたくし、ちゃんとお勉強してますのに。」

老師は、セイルーンの最高神官『ビショップ』である。
その老師に育てられているデュカは、出張に連れて行ってもらうことが多い。
彼が仕事中は暇だけど、それ以外は旅行みたいで、デュカは出張が好きだ。

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| 創作覚書 | 20:47 | comments(0) |
追憶のマイナス
 
マリエールは、死のうと思っていた。
子供ができたと告げたときの彼の表情は、彼女の心を殺した。
あとは体が死ぬだけ。
「ごめんなさい」
自分を慈しんで育ててくれた親に。
「許してね」
腹に宿ったばかりの命に。
「さようなら」
この美しい世界に。

深い緑のきらめく樹海に、飛んだ。

(ああ、羽根があればよかったのに。)


 
| 創作覚書 | 23:25 | comments(0) |
受動 - とらあれ
助ける。

「お前、行くんだろ?つれてけよ!」

「なんや、唐突に。なんでこんなとこ、うろついとんねん。」

「おちついてられる訳ねーだろ。」

「ゆーても自分、リオンさんに止められたやろ、どうせ。」

「…なんでわかんだよ。」

「足手まといになるからや。」

「っせーなっ!お前に言われるとすげえハラたつ。」

「ほんまのことやで。…国家をまきこむ事件になるかもしれんのに、傭兵でもない一般市民をつれてけるかっちゅうねん。大体お前が行ってどないすんのや。」

「俺にもできることあるかもしんねえだろ?!っつーか、やる。あいつが危ない目にあってんだぞ!!お前も知ってんだろ、デュカが片腕無くしたとかそんな話。大人しく待ってられっかよ!」

「そない言うても、僕は精鋭からはずれたんやで。残念やけどもう第二精鋭は出発する。多分現場近くの教会へ、魔方陣つこて転移するやろな。」

「それどこだよ。」

「ここに簡易魔方陣がある。」

「はぁ?」

「片方は現場のニナさんが持ってるんや。」

「…かせよ。」

「かしてどないする気や?」

「とりあえずデュカの近くまでいく!なんとかするっつってんだ。」

「つまりノープランやないか。…まあ、貸さんとはいうてへん。」

「じゃあ貸せよ!」

「貸さんとは言うてへんけど、これお前が使うたらニナさんが困るんや。万が一に僕が行く用のやつやし、簡易やから一回つこたら終わりやし。」

「お前はどうしたいんだよ!」

「せやな、まあ平たく言うたら」


ゴッッ


「ッッてぇ!!何すんだ!!」

「…足手まといや。本気で戦ったかて、お前は僕にも勝たれへんやろ。」

「…。」

「せやけど、僕はお前を連れてかなあかん。なんでかわかるか。」

「…。」

「お前はビショップの中を一番占めとるからや。ええか、お前が覚悟してるかわからへんけど、僕はお前を連れて行く。いうとくけど、これは僕の独断での行動や。アナマリアさんおいていくのは嫌やけど、僕がせなあかんのはビショップとお前を会わせることや。あとは、お前のガードやな。連れていくからには僕が守ったる」

「…チッ。いちいちキモイな、お前」

「殴られて冷静になったやないか。」

「るせー!」

 
| 創作覚書 | 23:38 | comments(0) |
覚醒 - 藤の追憶
 
最初から、そこにいた。
目を開けたらいつもそこにいて、目を閉じてもずっとそこにいた。
時々、頬をつついた。お前はつつき返した。

ただ白くて狭い場所で、お互いが世界のすべてだった。

突然、お前はいなくなった。
世界が消えた。

 
| 創作覚書 | 00:29 | comments(0) |
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