光の花
「メイフリィちゃん、早く早く!こっそりねっ!」
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| キャラ覚書 | 03:51 | comments(0) |
覚醒 - ふたり 三 / 珊瑚の追憶
魔力の奔流が体に流れ込み、駆け巡る。
乗り物酔いをした時のように頭がぐらぐらする。
耐え切れずぎゅっと目を閉じた。


 
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| キャラ覚書 | 23:21 | comments(0) |
追憶のおもいで
「ひまですわ」

デュカは切り株に座って、足をぶらつかせていた。
老師は「正式に神官になってからだよ」と言って、仕事をみせてくれない。

「わたくし、ちゃんとお勉強してますのに。」

老師は、セイルーンの最高神官『ビショップ』である。
その老師に育てられているデュカは、出張に連れて行ってもらうことが多い。
彼が仕事中は暇だけど、それ以外は旅行みたいで、デュカは出張が好きだ。

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| キャラ覚書 | 20:47 | comments(0) |
追憶のマイナス
 
マリエールは、死のうと思っていた。
子供ができたと告げたときの彼の表情は、彼女の心を殺した。
あとは体が死ぬだけ。
「ごめんなさい」
自分を慈しんで育ててくれた親に。
「許してね」
腹に宿ったばかりの命に。
「さようなら」
この美しい世界に。

深い緑のきらめく樹海に、飛んだ。

(ああ、羽根があればよかったのに。)


 
| キャラ覚書 | 23:25 | comments(0) |
受動 - とらあれ
助ける。

「お前、行くんだろ?つれてけよ!」

「なんや、唐突に。なんでこんなとこ、うろついとんねん。」

「おちついてられる訳ねーだろ。」

「ゆーても自分、リオンさんに止められたやろ、どうせ。」

「…なんでわかんだよ。」

「足手まといになるからや。」

「っせーなっ!お前に言われるとすげえハラたつ。」

「ほんまのことやで。…国家をまきこむ事件になるかもしれんのに、傭兵でもない一般市民をつれてけるかっちゅうねん。大体お前が行ってどないすんのや。」

「俺にもできることあるかもしんねえだろ?!っつーか、やる。あいつが危ない目にあってんだぞ!!お前も知ってんだろ、デュカが片腕無くしたとかそんな話。大人しく待ってられっかよ!」

「そない言うても、僕は精鋭からはずれたんやで。残念やけどもう第二精鋭は出発する。多分現場近くの教会へ、魔方陣つこて転移するやろな。」

「それどこだよ。」

「ここに簡易魔方陣がある。」

「はぁ?」

「片方は現場のニナさんが持ってるんや。」

「…かせよ。」

「かしてどないする気や?」

「とりあえずデュカの近くまでいく!なんとかするっつってんだ。」

「つまりノープランやないか。…まあ、貸さんとはいうてへん。」

「じゃあ貸せよ!」

「貸さんとは言うてへんけど、これお前が使うたらニナさんが困るんや。万が一に僕が行く用のやつやし、簡易やから一回つこたら終わりやし。」

「お前はどうしたいんだよ!」

「せやな、まあ平たく言うたら」


ゴッッ


「ッッてぇ!!何すんだ!!」

「…足手まといや。本気で戦ったかて、お前は僕にも勝たれへんやろ。」

「…。」

「せやけど、僕はお前を連れてかなあかん。なんでかわかるか。」

「…。」

「お前はビショップの中を一番占めとるからや。ええか、お前が覚悟してるかわからへんけど、僕はお前を連れて行く。いうとくけど、これは僕の独断での行動や。アナマリアさんおいていくのは嫌やけど、僕がせなあかんのはビショップとお前を会わせることや。あとは、お前のガードやな。連れていくからには僕が守ったる」

「…チッ。いちいちキモイな、お前」

「殴られて冷静になったやないか。」

「るせー!」

 
| キャラ覚書 | 23:38 | comments(0) |
覚醒 - 藤の追憶
 
最初から、そこにいた。
目を開けたらいつもそこにいて、目を閉じてもずっとそこにいた。
時々、頬をつついた。お前はつつき返した。

ただ白くて狭い場所で、お互いが世界のすべてだった。

突然、お前はいなくなった。
世界が消えた。

 
| キャラ覚書 | 00:29 | comments(0) |
覚醒 - 選ばれたこと 三
 
私は選ばれたのだ。

これが最後の仕事だ。

きっと、この時のために名前を隠してきたのだ。

お前に貰った名を。

白い霧はもう見えない。あの声ももう聞こえない。

すべては、私の中に。

色を無くした木を背に、進む。

神に成る途を。

私は、ルクス。


 
| キャラ覚書 | 21:05 | comments(0) |
覚醒 - ふたり 二
「腕を無くすなんて思っていませんでしたわ…痛みがなくて何よりですけど。」
「流石最高神官様。気丈だねえ。」

けらけらと笑うルクスは、心底楽しそうである。

 
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| キャラ覚書 | 20:29 | comments(0) |
認識 - 白を追う者 三
結果から言えば、何一つ手がかりはなかった。
あたりをさらっと見て回ったニナは落胆しながら歩いている。
その後ろを、さらに落胆したような、もっと言えばこの世の終わりのような顔をした、今年入ったばかりの神官見習いがついてくる。

「すみません、ニナさん…僕お役にたてなくて…」

表情の暗さに輪をかけて、泣きそうな声でヨハンは謝罪した。
気持ちはわかる。たかが見習いが、こんな精鋭部隊に入っているだけで、まあ肩身はせまかろうと。しかも買われたのは色視能力だけで、それ以外には、まあ、はっきり言えば役にたつ要素は皆無だった(あえて言うなら若さかもしれない)。
似たような体験を、ニナは何度かしている。
いちばん新しい記憶では、そう…ニナの部下トライアンフが、数年前に慣れぬ仕事で大失敗をした時だった。あのときの奴も、ほぼ半泣きだったわねえ…と、なんだか懐かしい気がした。直後、キモい!と思って記憶を振り払う。

 
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| キャラ覚書 | 22:14 | comments(0) |
覚醒 - ふたり 一
「…どう。いっちょあがりってとこかな。」

その言葉で、デュカの視界を奪っていた映像は掻き消えた。
目は急な視界の変化についてこれないようで、くらくらする。
ニナにリオン、アスタロートにケンジとレド。色視能力者の今期神官見習いヨハン。視界の端には、乗ってきたであろうヒポグリフが見えた。
異変を感じ、自分達の後を追ってきてくれたのだとデュカは考える。
その後ろには恐らくアナマリアや陛下がいて、皆に心配をかけて…
自分が迂闊だったばかりに、と考えるより、元いた場所に帰る事が先だ。

「…悪趣味ですこと。」

じろりと睨みつける彼女の目線に、女は薄笑いを返すだけだ。



妙な場所にいた。果てしなく白く、そこにはデュカ本人と…先ほどの映像でニナ達に「メイプル」と名乗った女しかいない。
どこかの部屋とも思えず、あえて表現するのならば…まるで夢の中にいるような曖昧な場所。
ただ、ひどく魔力が濃い。ただ魔力が満ち満ちた、あえて表現するなら海の中に立っているような、魔力に息を奪われそうな感覚の中でデュカは自分を保つことで必死だった。何せ、自分が存在しているのかどうかすらよくわからないのだから。

「いきなりじゃココはキツイだろうけど。君はすぐに慣れるよ。」
「ここは…どこですか。」

一見優しそうな笑みを浮かべる女を、見据えた。
考えを読まれたような気がして、気を張り詰める。

「さあね。それより、仲間…部下なのかな?助けにきたけど。どうするの。」
「さっさとここから出て戻りたい所ですけれど。そうはさせてくれないでしょう?」
「まあね。」
「今私に見せたものは?先ほどまで私達がいた場所ですわよね。」
「そうだよ。私らを襲った奴らが着てたローブの一つに人形を作って…まあ魔力で作った簡単なヤツだけど、それを通して喋った。…って、なんとなくわかってるか、その顔なら。そんな怒った顔しないでよ。」

睨むように見据えるデュカの目に、やはり女は薄笑いを返し…デュカの首に手をのばす。
そっと首筋に手をあてる…それだけだが、デュカは背筋が凍りつくような感覚を覚えた。

「ほんとは腕だけじゃ済ませたくないんだから。」

耳元でつぶやき、すぐに離れる、女。
デュカは、自分の右肩に視線を移す。
そこから先にあるはずの腕は…ない。



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| キャラ覚書 | 21:18 | comments(0) |
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