星の精霊は赤い夢をみるか
「……そうか。そなたが決めたことであれば、これ以上私がどうこう言うことではないな。」

ティーカップを静かに置き、国王陛下は柔らかく笑った。

「は。申し訳ございません。ありがとうございます。」

仕事に支障は出しません、と付け加え、私も紅茶を飲み干したティーカップを置く。
陛下はノートに今日の日付を書き、静かに閉じた。公的ではない些細な相談でも、細かに書き留めておかれるようなところが、この国を隅々まで潤わせていると感じる。

「よいのだ。……そうだな、乳母か手伝いを雇うといい。そなたには大いに世話になっておるからな。金銭面での心配はせずともよい。」
「お気持ちだけ、ありがたくいただきます。……私が決めたことでございますから、雇うのもすべて自分で。」

にっこりと笑ってみせれば、陛下は少し苦い笑みを返して下さった。

「……そうか。そなたは頑固だからな、何も言うまい。何かあればすぐ頼るようにな。」
「ありがとうございます。急な相談でお時間をとらせ、申し訳ございませんでした。」
「良い。気にするな。さあ、今日はもう休め。この三日間ろくに休んでおらんだろう。」
「……さすがに、今回は疲れましたね。初めてのことだらけでした。」

それはそうだろうな、と笑い立ち上がった陛下は、私の肩に軽く手を置き、ああそうだ、と呟く。

「そなたが落ち着いたら、赤子を娘にも会わせてやってくれ。きっと良い勉強になるだろうし、いつか良い友となるかもしれんしな。」
「かしこまりました。ひと段落ついたら、すぐにでもお連れしましょう。」


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| 創作覚書 | 05:04 | comments(0) |
長い髪の記憶
4歳

「その髪も、その目も、お前はぜんぶ私に似てしまったのだよ。」
小さな私を抱き上げ、お父様が寂しそうに笑う。
髪を撫でてくれる大きな手は、あたたかい。
さびしくないよ、と頬にキスをした私を、ぎゅっとお父様は抱きしめてくれた。
あったかくて、安心する。
私、本当のお母様にはとても似ているのに。
そう思っても、言葉にはしない。
お父様は、本当のお母様の話をすると、怖い目をするから。

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| 創作覚書 | 23:40 | comments(0) |
Twitterでいきている
すっかり日記らしきものを書かなくなってしまいました。
みなさまお元気ですか。キラさんは元気です。体力は衰えました。
Twitterとかpixivで生きていますが、サイトは生きてる限りずっとおいておこうと思っております。
…で、置いておくだけもアレなので、久々に更新作業をするなどしています。
古い絵を一掃します!といっても、消すのではなく追いやるだけですけども。
2013年くらいからまともに更新をしていなかったので、まあまあ絵がたまっています。わー。
SNSは手軽ですがどうしても気疲れはしてしまうので、サイトも大事にしてゆきたいですね。

あと、今更ですが、以前言っていた幻世本できあがりました。
BOOTHにて頒布しております。よろしくおねがいしまーす!!
これで本つくるのも最後!くらいの気持ちで●年ぶりに出しましたが、なんか楽しかったのでサークル活動自体復活させることにしました。
昔はサークル名幻世堂を名乗っておりましたが、サイト名をサークル名として使っていきます。
来年のぷよコネとかぷよ主義に出れたらいいなあ〜〜〜とはおもっていますが、まあ夢ということで。
作りたい本があと3冊くらいあるので、がんばりたいとおもいます。

何の変哲もない日記も、こうやって時々かいてゆきたいです。
 
| 雑多 | 21:55 | comments(0) |
どやし系の魔女とゆかいななかまたち

トリックオアトリート!

トリックオアトリート!

大通り街を歩いていると、威勢のいい小さな魔物たちが近寄ってくるのが、視界の隅で見える。
けれど、正直私にかまう余裕はない。
何故って 見ればわかるでしょ。ものすごーく!急いでいるのよ!
とりあえずお供の二匹(お供というか押しかけてきた居候だわ こいつら)は私の歩調に合わせるのに必死。一匹はほうきで飛んでる訳だけど。
まあ流石に、コレだけ鬼気迫る一行に近寄ってくるのは本当、わけのわかっていない一部の子供だけね。
大抵の子供は、大通りを歩くお菓子袋を持った大人にたかっているわ。そうそう、そういうのにたかって。私にはかまわないでちょーだい!

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| 創作覚書 | 00:01 | comments(0) |
帰還そして
目が覚めたら、医務室の天井が見えた。
そして、心配そうに自分を覗き込んでいる顔があった。

「アナマリア…?」
「ビショップ!!!やっと…目がさめたんですね」

アナマリアが、ぎゅっと私の手を握り、涙を浮かべて微笑んだ。

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| 創作覚書 | 23:05 | comments(0) |
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