妖怪は憂鬱 二
娘が老夫婦と暮らし始めて、二年がたった。
少しの間、とは言っていたものの、暴発とそれ以前の記憶は断絶されたままで、戻っていないことを俺様は知っている。

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| 創作覚書 | 00:00 | comments(0) |
妖怪は憂鬱 一
俺様がこの娘とともに目覚めて十年、娘の生活はひどいものだった。
なにせ、この娘…ミリルを管理する男は、最初こそは優しかったものの、見知らぬ人間の病を娘に吸わせ、しまいには鞭を打っての虐待までしていた。
娘の世界はこの男と建て直された社、その奥の暗く鍵のかかった部屋だけだ。
もっとも、俺様の世界も同じだった。その上封印の力は強く、外の世界はおろか娘にすら干渉できない始末。なんとも長い十年だった。

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| 創作覚書 | 23:12 | comments(0) |
うつりゆくひと 五
ボタリ、と血が落ちた。
腕を、やられたようだ。最もこの程度の傷、わらわにとっては大したことではない。
 
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| 創作覚書 | 19:15 | comments(0) |
不老と不死の終わり
「本気かどうか、試してみるか?」

ニッと笑んだ顔に色気を感じ、ぞくりとして顔をそむけた。
 
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| 創作覚書 | 00:59 | comments(0) |
妖怪が憂鬱のゆめ
真夜中、嫌な夢を見てわらわは跳ね起きた。
肩が上下するほど、体が激しく空気を求めていた。久々に見た自分の過去の夢だった。
額の脂汗を乱雑に拭って、ハッと隣に人がいたことを思い出す。
いつもの彼からは考えられない、少年のようなあどけない寝顔がそこにあった。
 
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| 創作覚書 | 21:04 | comments(0) |
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